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プラスチックトレーができるまで~熱成形~

≪熱成形(真空成形)による製造≫

工業用トレー(トレイ)などプラスチック製品の成形には
熱成形という方法もあります。
スーパーなどの食品の容器や日用品、家電、自動車部品、
医療関連商品の包装など身近なプラスチック製品が
熱成形によって作られています。

≪プラスチックトレーができるまで~熱成形(真空成形)~≫

熱成形には様々な種類がありますが、
最も普及している方法に真空成形があります。
これはプラスチックシートを金型のオス型またはメス型の
どちらか一方だけに合わせて成形するもので、
製品の原料となるプラスチックシートを加熱し柔らかくさせたのち、
スピーディーに型とシートとの間を減圧して真空にして型取りし、
冷却後空気を吹き入れて成形品を取り出します。

≪熱成形によるメリット≫

熱成形を利用したプラスチック製品の製造は
設計から生産まで短い日数で対応できるというメリットがあるため
短納期でも製造が可能です。
また、少ない数量を数多くの種類を必要とするサンプル製作に向いており、
成形上の制約があるため射出成形のように大量生産向きではないとされていますが、
ブリスターなどの連続真空成形を用いることで量産が可能です。