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圧空成形ってなに?

圧空成形ってなに?

プラスチックの成形法で、加熱して軟化させたプラスチックシートを
空気圧によってシートを引き伸ばして型に密着させる成形方法で
似た様な加工に真空を利用した真空成形があります。
圧空成形の場合、圧縮空気をかけるのと同時に真空状態にして成形するため
真空成形よりも高い圧力をかけられるため精度の高い加工が実現できます。
インジェクション(射出成形)のようなシャープなフォルムを表現がしたい場合は、
大きな圧力を加えるこの圧空成形が効果的です。

【圧空成形が可能な材質】
ABS樹脂、PET 樹脂、PVC(塩化ビニル)、ポリカーボ、
アクリルなどが一般的ですが、複合多層材料やシルク印刷された材料も
使用できます。

圧空成形のメリット

●型は板金プレスなどと異なり凸型・凹型のいずれか一方で良い。
●製作期間が短くてすむ。
●商品のデザイン変更と部分的な修正も比較的簡単。
●生産個数に合わせて、材質が選択できる。
●大型サイズの製品や薄肉成形の製品も加工できる。
●塩ビ樹脂の成形も簡単。
●製品のアンダーカットが作りやすい。
●試作段階では木型や樹脂型が使用できるためローコスト。

上記のように圧空成形は数多くのメリットがあり
多品種で小ロットの製品をリーズナブル価格にて短納期の生産が可能です。
また、成形品の色調やシボ柄などの表面は素材であるプラスチックシートの
持つ色や表面状態がそのまま生かせるため塗装などの必要がない
というメリットもあります。